2023年03月02日
准教授 美紗子(103)
…女の象徴を晒して食事の世話か。
なんて可愛い坊やなんだろうと美紗子は微笑むと、透のグラスにワインを注いでいく。
その美紗子を透は右腕で抱き寄せて、
「グラスから溢したら罰を追加するからな」
と、脅かしてくる。
「はい」
美紗子は返事をする。
すると透が顔前の美紗子の乳房を咥えると口腔に吸い込んだ。
「ぁぁ」
美紗子は声を漏らして腰をピクンとさせた。
それでもグラスにワインを注意深く注ぎ終えて透の口元に持って行く。
美紗子は透の整った鼻筋を見つめてそう思った。
美紗子は慎重に透の口腔にワインを含ませると、グラスをテーブルに置き、ナイフで鶏肉を切りとってフォークで刺した。そのとき透の美紗子の腰に回していた腕の先が不意に恥部に宛がわれた。
「ぁっ」
美紗子は声を漏らして腰を逃がした。が、過敏な突起を指で弄られ、続いて窄みに指先が宛がわれた。
「ぁぁ…ぃゃ…ぁぁ…いゃぃゃ」
美紗子は媚びた声をあげて透の行為を非難するが、女体は指を迎えるように熱い粘液を溢れさせてくる。
…あっというまに濡れてくる。
透は美紗子の淫らぶりに脳裏で笑うと、中指を窄みの奥まで送り込んだ。
「あぁぁ…ぁぁぁン」
美紗子は腰を大きくしゃくりあげて透の頭髪を掻き毟った。
「とうとう美紗子先生のマンコに指を入れちゃった」
透も美紗子の極まった声に合わせるように淫語のご挨拶をした。
その透だが美紗子の膣が以前よりも増して熱く、締めつけと蠢きが際立っているのを覚えていた。指に腕の重さを預けても蠢く粘膜の吸引力で抜けることがなく、併せて膣口の噛むような強い締め付けは男を歓喜させる。
「美紗子先生、指が凄く気持ちいい」
透は膣に指を噛ませたまま賛美してから、一旦、膣口まで抜いて奥の子宮口を突き上げるまで挿入した。
「ああぁぁン!」
美紗子が甲高い声で哭いて透の頭髪を掻き毟って腰を震わせた。
透は掻き毟られる頭髪の痛みを我慢しながら、膣の奥深くまで挿入した指二本を膣口まで抜きあげてから肉壺の粘膜を味わうように抜き挿しを繰り返した。
「あぁぁ…はぁぁ…ぁぁぁン…ンンン」
美紗子が澄んだ声で泣きだして腰を震わせてきた。
三島由紀夫の小説に『音楽』という官能的な長編がある。不感症の女が婦人科医に音楽が聴こえないと症状を告白するのだが、その音楽とは性的な快感の比喩で、いまの美紗子には指の挿入だけで充分な音楽を聴くことができる。
美紗子は透の髪を強く掴んで音楽を抑えようとするが虚しい抗いで、逆に抑えようとすればするほどに音楽を奏でてしまう。
「美紗子先生、気持ち良かったら遠慮しないで泣いて。その方が俺も嬉しいから」
と、透は美紗子の腰をしっかりと抱き寄せて、指の抜き挿しに魂を込めていく。
「ぁぁン…あぁぁン…ぁッぁッぁン…ぃゃぃゃ…ぁぁン」
美紗子は美しい声で音楽を奏でる。
透に慰められたからではなく、女の芯から沸き上がる肉の快感や精神の気持ち良さを声で発露しないと女体が壊れそうになるからだ。
…美紗子先生のマンコ踊りと音楽は最高!
透は呟き、指の抜き挿しに磨きをかける。
単なる上下動から膣の内壁を意識して擦るようにしたり、捩じりを加えたりしながら指を抜き挿していく。それに呼応するように美紗子の啼きと腰のピクピクンも激しくなっていく。透明な膣汁にも子宮からの汁が混じり始めて粘性が増し、白く濁っていく。
「指でこんなに感じたら俺のデカチンでは気絶するな」
透は唇を震わせて啼いている美紗子の顔を見て、脅かしてあげる。
…そうかもしれない。
美紗子も脳裏で頷いていた。
彼とのセックス旅行で二度も絶頂を経験しているから本気にそう思った。苦痛と紙一重まで昇りつめた快感の果てが真っ白な空間だった。その空間の持続が気絶なのかもしれない。
次の更新は遅れて3/17(金)の予定です。